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日本各地で古くから作られ、親しまれてきた郷土玩具の持つ意味や風習に、一緒に触れてみましょう!
鬼は外、福は内!
春日部張り子・お福節分です。「鬼は外、福は内!」と豆をまきます。福と言えば、お福さん。あれ?お多福さん?お福さんやお多福さんのいわれは、沢山あるようですが、春日部張り子の五十嵐健二さんに教えていただいた説をお伝えします。
五十嵐健二さんによると、「おかめ」「おたふく」「おふく」は全て別人だそうです。
・「おかめ」
大工の棟梁(たかつきとくたろう)の奥さんの名がお亀さんと言って、いつも笑顔で気だての良い奥さんだったそうです。文句も言わずにいつもにこにこしているお亀さんの福を授かりたいと建物の棟上げのときにお亀さんの面を彫って取り付けたそうです。のちに木彫りから張り子の面に変わって行きました。
・「おたふく」
お多福の起源は、天鈿女命(あまのうずめのみこと)だそうです。天の岩屋に閉じこもった天照大御神(あまてらすおおみかみ)を、踊りで外に誘い出したと言われており、後に芸能・舞踊の神様とされました。
・「おふく」
「おふく」は「ひょっとこ」と対になる女性です。火を吹く男=「ひょっとこ」、吹く女で「おふく」です。一生懸命口をとがらし、目をそばめて火を吹くところから、おもしろい顔となっていますが、外見にこだわらず、実直で真面目に働く象徴となりました。

ですから、「おかめ」「ひょっとこ」というのは間違いだそうです。
「おふく」「ひょっとこ」が正解。
「お多福さん」はお金を入れる巾着から来たとも言われています。その昔、お金の事をお宝と呼びました。しかし「お宝」の「から」が「空」を連想させるので、嫌って「するめ」を「あたりめ」と言うように「お宝」を「お多福」と呼びました。それに、巾着にお金を入れれば入れるほど、袋の裾が広がります。「お多福さん」のような下ぶくれなので、商売繁盛の象徴となりました。「お多福さん」の着物に付いている丸に福のご紋も丸=門の内に福があると縁起が担がれているのだそうです。

「おかめ」さんは新築祝いに、「おたふく」さんは舞踊などのお祝いに贈られると喜ばれます。「おかめ」さんもいつもにこにこと商売繁盛につながることから、「おかめ」「おたふく」共に商売繁盛の願いを込めて贈られます。

そこで、この写真の作品。「お亀さんですか?お多福さんですか?お福さんですか?」と伺ったところ「贈る人に合わせて決めな!」と五十嵐健二さん。この柔軟さがまた魅力ですね。
| 贈る | 19:09 | - | - | pookmark |
小黒三郎 組み木のお雛さま
小黒三郎・組み木のお雛さま伝統的な郷土玩具ではありませんが、倉敷で生まれた玩具として、小黒三郎さんの組み木のお雛さま誕生秘話をご紹介します。
小さな木片を手にとって組み合わせて飾る、パズル遊びのような楽しさ。出来上がった木のお雛さまの温かくて素朴な美しさ。小黒さんのお雛さまは、ここ日本郷土玩具館の雛人形たちとの対話から生まれました。2003年小黒三郎さんが雛の創作20周年にあたり、当プラスワンギャラリーで記念展を開いて下さったときの手記にその誕生秘話が綴られています。
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『大切なテーマとなったお雛さま』   小黒三郎
 鎌倉から倉敷へ移り住んで、仕事柄まず日本郷土玩具館を見学した。そこで郷土玩具のお雛さまを眺めているうちに、紙雛の形の端正さ、単純化された形の美しさにハッと心を打たれた。動物ばかり作ってきたぼくにとって、人形の素朴な表情や和の形は新鮮なものとして写った。また、木の雛が少ないことにも気づかされた。組み木の新しいテーマとして、お雛さまを作り始めて20年が経った。
 始めに作った「角雛七段飾り」は、日本郷土玩具館のコレクションとして、今も館内に飾られている。'83年の暮れから正月にかけて、ぼくは雛の作図に没頭したのを覚えている。同年11月、ジャパニーズ・モダンの形をぼくに勧めて下さった勝見勝さんが突然亡くなられた。お見せして批判を仰ぎたかったぼくの思いは果たせぬまま、'84年2月1日から、始めてお雛さまのみによる個展を日本郷土玩具館で開いた。前夜、倉敷に大雪が降って、初日は白い世界だったのを覚えている。
| 現代玩具 | 21:38 | - | - | pookmark |
笑う門には福来る!ざるかぶり犬
ざるかぶり犬頭に目ざるをのせた犬張り子を目にしたことがあると思います。この犬張り子の鼻にこよりを通して幼児の寝ている部屋に吊しておくと、子供の鼻が詰まらないと言われていました。また、子供がぐずつかないよう、いつも笑いを絶やさないようにという親の願いが込められているそうです。どうして?「竹」の下に「犬」で「笑」という字になるからです。
| 願い | 15:31 | - | - | pookmark |
赤ちゃんの誕生祝いに犬張り子を贈る風習をもう一度!
犬張り子犬張り子は、犬に型どった張り子の人形です。けがれや禍(わざわい)を祓い除くとされる狛犬(こまいぬ)が犬張り子の源流と言われます。犬はお産が軽く、成育がよいことから、安産や子供の成長を祈るお守りとされています。お宮参りの祝い物として、母の実家や親戚知人から、犬張り子にでんでん太鼓を結びつけたものを贈る風習は、大正から昭和初期頃まで見られたそうです。何故でんでん太鼓かと言えば、でんでん太鼓のように裏表のない人間に育つように、また「世に出む出む」といって、出世して世の中に出るよう願ったと言われています。(「む」は「いざ行かむ!」のように、意志を表します。)
| 贈る | 16:02 | - | - | pookmark |